臨床家のための問診の勉強会に参加しました

2017/08/21

臨床家のための問診の勉強会に参加してきました

先日、施術が終わった後に、大磯治療院の長谷川尚哉先生が主催された「問診ワークショップ・初診問診見て聞いて活かす」という勉強会に参加してまいりました。

突然の叩きつけるような大雨と雷鳴がとどろく中、新宿御苑の近くの会場に向かいましたが、会場に着いた時はジーンズはヨレヨレでスニーカーの中はチャポチャポと音がしてました(笑)。でも、温かいお人柄で情熱あふれる長谷川先生に久しぶりにお会いできることとお話が聞けるとあって、心は躍っていました。

勉強会の内容は、治療院という場で、あん摩マッサージ指圧師はり師きゅう師という国家資格を持つものが行う問診は、どうあるべきか、どのように行うべきか、何のために行うのかというもので、長谷川先生の事例を含めた実践的な内容でした。

いくつもの有意義なお話があった中で、「OPQRST」という問診の方法のお話がありました。これは、当院でも行っている問診の方法ですので、分かりやすく書いてみたいと思います。

マッサージ院や整体院での問診の役割とは

当院はマッサージや整体を行う場所ですので、さまざまな症状を抱えた方が来院されます。

はじめて来院された患者さまの場合は、施術者と患者さまがコミュニケーションをとって信頼関係を築くためにも、問診は大事なものです。問診の時に、言葉を交わしお互いの様子を見ながら、患者さまは「この先生になら任せられる」「私の辛さをわかってくれる」と心を開いて下さいますし、それに対して施術者は「リラックスして任せてください」というメッセージを伝えます。

また、来院される方の中には、病院に行くことをお勧めなければならない症状の方や、持病の定期検診をお勧めする必要のある方がいらっしゃることがあるので、そのような症状を見つけるためにも問診は重要です。

たとえば、腰を痛みを訴えて来院された方に、骨折の可能性がある場合は、当院でマッサージをしている場合ではないですから、すぐに医療機関にいっていただくよう促す必要があります。そのような重大な症状を見逃さないためにも、問診での聞き取りは大事なものです。

あるいは、通院されている患者さまに持病があって、長い間定期検診に行っていないという状況がわかった場合には、「そろそろ病院で定期検診を受けてくださいね」と定期検診を促すこと、またはがん検診を長い間受けていない場合はがん検診を促して早期発見を期待することもあります。

今の症状の様子を把握するため、コミュニケーションをとるため、重大な病気を見逃さないため、検診を促すため、などのためにも問診はとっても大事なのです。

OPQRSTという問診を知っておくと役に立ちます

問診には「OPQRST」という有名な方法があります。

O:onset(症状のはじまり)
 症状を感じたのはいつから?〇〇日前から・〇ヶ月前から
P:provocation(誘発・緩和条件)
 症状はどんなことで良く・悪くなりますか(姿勢・ストレス・寒さ)
Q:quality(症状の性質)
 どんな症状ですか?(ズキンズキン・チクチク・だるい)
R:region(症状の部位・広がり)
 どこが辛い?
S:severity(症状の重篤度)
 症状の程度は?最大を10とすると?
T:time course(時間経過)
 持続的ですか?ひどくなってますか?

このOPQRSTは、医療の現場で取り入れられているものです。病院では「どうされましたか?」からはじまって、いつからですか?などど聞かれますよね。病院で行っている問診と同じ事を、当院の問診でも行っています。

患者さまもOPQRSTを知っておくと、「このような事を伝えれば良いのね」ということが事前にわかって、心の準備ができるので、いざというときの役に立ちますね。

今回の勉強会では貴重なお話を3時間学びましたが、その中の1つのOPQRSTについて、簡単に書かせていただきました。

お薬手帳をご持参くださると助かります

ところで、マッサージ治療院へ行くときのポイントとして、OPQRSTという問診があるという知識を持っておくことの他に、もう一つお勧めポイントがあります。もし、お薬手帳をお持ちでしたら、お薬手帳を持参すると良いですよ。当院にいらっしゃるときも、お薬手帳をお持ちでしたらご持参くださいね。お薬の情報も患者さまの様子を把握するたまにとても大事な情報になります。

あん摩マッサージ指圧師としてやるべきこととは

今回参加させていただいた勉強会では、OPQRST意外にもたくさんの有意義はことを学ばせていただきましたが、その中でも特に「国家資格者であるあん摩マッサージ指圧師はり師きゅう師が、患者さまの症状を改善をさせるのはもちろんですが、重大な病気の可能性を感じたら医療機関に紹介すること、また検診を促すことは、国家資格者としてやらなくてはならないことです」との言葉が印象的で、施術者としてあらためて気持ちの引き締まる思いを感じました。

有意義な勉強会に参加できたことに、感謝しております。

当院では、現在の症状を改善させるだけでなく、病院へ行くべき症状を発見するためにも、持病を悪化させないためにも、新しい病気を早く見つけるためにも、「OPQRST」を活用しています。

さて、新宿御苑での勉強会の終了は21:00でしたので「むむむ、夕飯をどうしよ~」と悩みまして・・・。新宿で丸ノ内線からJRに乗り換える途中で、小さな売店の残り物のサンドイッチを慌ただしく買って湘南新宿ラインのグリーン車に乗りました。何気なく買ったサンドイッチでしたが、サーモンとツナの2種類のサンドイッチがとっても美味しくて「残り物には福がある!」と内心喜びました。後で気がつきました。神戸屋のサンドイッチだったのです。どうりで美味しいわけだ♪

横浜VISSEマッサージ治療院

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受付

営業日:水曜~日曜 11:00~19:00
休診日:毎週 月・火(その他 勉強会参加などでお休みすることがあります。必ずお電話でご確認下さい)

施術料金

初診料:1,500円
施術料金:1回 10,000円(問診・検査・セルフケア・体操指導含)
*施術は時間制ではありません。その時の体調に合わせたオーダーメイドの施術を行います。