女性の手首の痛みは横浜の女性専門整体院へ

2017/09/13
腱鞘炎

手首に痛みのでる腱鞘炎(ドケルバン病)のしくみと症状について

 

 

出産後の女性や、

 

パソコン作業を長時間する方、

 

更年期世代の女性に多いのが、

 

手首が痛くて仕事や家事に支障がでる、というお悩みです。

 

手首の痛みの原因にはいろいろありますが、

 

手首に腱鞘炎を起こしていることもあります。

 

手首の腱鞘炎をドケルバン病といいます。

 

今日は、ドケルバン病についてお話ししていきます。

 

 

ドケルバン病には、親指と手関節が関与しています

 

 

手と腕のつなぎ目の、手首のことを手関節といいます。

 

手に関する似た言葉に、

 

「手の関節」と「手関節」

 

という2つの言い方があります。

 

 

1.「手の関節」は、手の中にある全ての関節の総称です。

 

2.「手関節」は、橈骨手根関節・手根間関節・豆状三角骨関節という3つの関節を含めた関節のことをいいます。

 

 

通常、手首のことを表す関節は「手関節」といいます。

 

手関節の動きには、どのような動きがあるのでしょうか

 

 

1.手の甲側に曲げる


2.手の掌側に曲げる


3.小指側に曲げる


4.親指側に曲げる


5.回す


があります。

 

 

親指の動きには、どのような動きがあるのでしょうか

 

 

親指は、手の中で最も重要な働きをもち、そして最も複雑な運動を行う指です。

 

1.曲げる


2.伸ばす


3.四指側に閉じる・開く


4.回す

 

 

指の働きとは?

 

1.お盆を下から持つ


2.ボールを握る


3.ボタンをつまむ


4.お箸を持つ


5.PCのマウスを握る


6.ピアノのけん盤を叩く


など、多くの働きに関与しています。

 

 

親指と手関節は共同で働きます

 

 

日常のさまざまな動きは、

 

親指と手関節が関わり合いながら、

 

上手に働いています。

 

 

手は「人体の肩から出た肢」である

 

 

広辞苑には、

 

手は「人体の肩から出た肢」である

 

と書かれています。

 

 

解剖学的に「手」とよばれる部分は、手関節から先をさします。

 

しかし「手の働き」という点から考えると、手指の運動には腕から出る筋肉が関与していますし、手に行く神経も血管も腕を通っています。

 

腕は、手の土台です。

 

「働き」という点からみると、

 

手と腕を全部含めて「手」

 

と考えても良いかもしれません。

 

 

手には3つの働きがあります

 

 

では次に、親指、その他の指、手関節、腕、神経、血管などを全て含めて「手」と考えたときの、手の3つの働きをみてみましょう。

 

 

1.基本的な働き

 

1.運動機能:筋腱の働きで手・指を動かす働き


2.知覚機能:熱い・冷たいなどの知覚の情報を伝える働き


3.形態機能:ダンスで美を表現するなどの手で感情を表現する働きです

 

 

2.作業する働き

 

1.スポーツをする


2.字を書く


3.楽器を演奏する


4.PCを打つ


などの、生まれた後で習得する働きです

 

 

3.社会的な働き

 

1.手で握手をして友情を表す


2.合掌して感謝の意を表して感情を伝える


などの、手が社会で果たす役割のことです

 

こうしてみると、「手」にはさまざまな動きと働きがあります。

 

朝起きてから寝るまで働きづめですね。

 

 

手関節の腱鞘炎(ドケルバン病)に関係する、親指の腱の構造

 

 

親指を伸ばしたり広げるための筋肉は、前腕(手関節から肘までの間)からはじまります。

 

その筋肉は手関節近くにくると腱になり、

 

親指を伸ばしたり広げたりする筋肉の力は腱によって母指に伝えられ、

 

こうして親指は腱によって動かされます。

 

手関節の親指側には、

 

親指を伸ばす腱(短母指伸筋腱)と、

 

親指を外側に広げる腱(長母指外転筋腱)

 

という、2つの腱の通り道があります。

 

 

この短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の2つの腱は、

 

その通り道で腱が浮き上がらないように、

 

靱帯性腱鞘という腱鞘に押さえられています。

 

腱と靱帯性腱鞘の関係は、ちょうどベルトとベルト通しの関係に似ています。

 

手首の腱鞘炎(ドケルバン病)は、手関節の親指側に生じた腱鞘炎です

 

 

手関節の親指側にある腱鞘と、

 

そこを通過する短母指伸筋腱と長母指外転筋腱に炎症が起こった状態です。

 

 

腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなるので、手関節の親指側が痛み、腫れます。

 

 

アイヒホッフテストとフィンケルシュタインテストで痛みがでます

 

 

1.アイヒホッフテスト

 

手の親指を中に入れてこびしを作り、小指側に手関節を曲げます

 


2.フィンケルシュタインテスト

 

手を広げ親指をもう片方で持ち、親指を小指側に引っ張ります

 

 

手首の腱鞘炎(ドケルバン病)になりやすい方とは

 

 

〇 親指をよく使う方


〇 手指をよく使う方


〇 手首をよく使う方


〇 更年期の女性


〇 妊娠・出産期の女性

 

 

手首の腱鞘炎(ドケルバン病)の症状とは

 

 

〇 手関節を動かしたときの手関節親指側の痛み


〇 親指を動かしたときの手関節親指側の痛み


〇 手関節の親指側の腫れ・圧痛・運動制限


〇 手首の親指側の「骨が出っ張ってきた」ように感じることもあります

 

 

まとめ

 

 

解剖学的な手は、手首から先を指します。

 

働きという点からみると「手」は、腕から指までの全体と考えてもよいでしょう。

 

手は、朝起きてから寝るまで、さまざまな動きと働きをする頑張り屋さんです。

 

その中で、特に親指や手首を酷使する方に起きやすいのが、手首親指側の腱鞘炎(ドケルバン病)です。

 

 

指と手首の正しい動きを理解して、負担のかかる使い方をしないようにしましょう。

 

家事や仕事の合間に、ストレッチや軽い体操をして、筋肉を緩めたり血行を良くするのもよいですね。

 

また、体全体の軸がズレると、腕や手の軸もズレてしまいますので、姿勢にも気をつけましょう。

 

お大事になさってください。