お酒との上手なつきあいかた

2017/11/25
飲酒

年末年始のお酒との上手なつきあいかた

 

 

今年もあとわずかになりましたね。今年はどのような1年でしたか?

 

 

年末年始は、お酒と接する機会が増える時期ではないでしょうか。

 

 

今日は、お酒についてお話ししようと思います。

 

 

アルコールは害か?百薬の長か?

 

 

お酒についてはさまざまな意見がありますね。

 

 

〇 飲み過ぎは体に良くない


〇 飲み過ぎは肝臓を壊す


〇 適度なお酒は身体に良い


〇 お酒は百薬の長


など。

 

 

実際の所は、どうなのでしょうか。

 


イギリスの医学者マーモット博士が、飲酒量と死亡率の関係を10年間にわたり調べたそうです。

 

1.全く飲酒しない人


2.大量に飲む人


3.適量の飲酒をする人


このうち、どのタイプの人が長生きをすると思われますか?

 

実は、

 

「3.適量の飲酒をする人」

 

が長生きをするということがわかったそうです。

 

 

マーモット博士以外の他の科学者もデータをとったところ、同じような結果が得られたそうです。

 

 

なぜ適量のアルコールをとることが長生きにつながるか

 

 

アルコールには


〇 善玉コレステロールを上昇させる働き


〇 血小板の凝集を抑制する働き


〇 ストレスを軽くする働き


などがあるために

 

 

心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の発症を抑えられる、というのが理由のようです。

 

 

アルコールの適量は?

 

 

厚生労働省が推進している国民健康づくり運動「健康日本21」では、

 

 

〇 男性は1日に純アルコール量約20g(女性は10g)程度


〇 少量の飲酒で顔面紅潮になる人やアルコール代謝能力の低い人は少ない量が適当


〇 65才以上の高齢者は少量の飲酒が適当


〇 アルコール依存症者は適切な支援の元に完全断酒が必要


〇 飲酒習慣のない人にはこの量の飲酒を勧めるものではない


となっています。

 

 

男性の1日のお酒の適量(女性は半分にしてください)の目安は

 


〇 ビール(500ml)1本


〇 清酒1合


〇 ワイングラス2杯


〇 焼酎1/2合

 


「1日にこれらの中からどれか1つ」

 

が目安ですので参考にしてくださいね。

 

 

 

大量の飲酒はさまざまな病気を引き起こします

 

 

たくさんお酒を飲み過ぎると、病気になりやすいのは想像がつきますね。

 


では、どんな病気になりやすいのでしょうか。

 

 

〇 脳神経


大脳萎縮、記憶障害、認知症

 

〇 喉、食道


食道炎、食道癌

 

〇 心血管系


心筋症、高血圧

 

〇 肝臓


脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝炎

 

〇 胃腸


胃炎、胃潰瘍、胃癌、胃腸炎、大腸癌、下痢

 

〇 膵臓


膵炎、糖尿病

 

〇 その他


急性アルコール中毒、痛風

 

 

などです。適量を守って飲酒することが大切です。

 

 

お酒を飲むと太る!3つの理由

 

 

お酒をたくさん飲むと、どうしても体重が増えてしまいます。


なぜでしょうか?

 

 

太ってしまう理由を知って、健康的なお酒にしましょう!

 

 

1.お酒のカロリー

 

お酒にもカロリーがありますし、ビール、日本酒、ワインなどの醸造酒や、梅酒や甘いカクテルには糖質が多く含まれているので、たくさん飲めば太る原因になってしまいます。

 

 

取り過ぎた糖質は、体内で脂肪となって蓄えられます。

 

これが、飲み過ぎると太ってしまう理由です。

 

 

糖質を抑えたいのであれば、

 

ウイスキー、焼酎、ブランデーなどの蒸留酒を、

 

水やソーダで割って飲むのがお勧めです。

 

 

2.肝臓の代謝が低下する

 

肝臓は普段、脂肪の分解をする働きをしています。

 

 

ところが、お酒を飲むと肝臓は、脂肪の分解よりもアルコールの分解を優先します。

 

 

お酒を飲み続けていると、血液の中の脂肪の分解が後回しになってしまい、脂肪は分解されずに残ってしまいます。

 

 

すると、脂肪がどんどん蓄積されて脂肪肝になり、ますます肝臓の働きは衰えて、悪循環に陥ります。

 

 

このように、お酒をのむことで、

 

脂肪を分解する肝臓の代謝がおちるために、

 

脂肪がたまるとともに、

 

太りやすい体質になってしまうのですね。

 

 

肝臓は「沈黙の臓器」といわれています。

 

肝臓の調子が悪くなっても気づきにくいので、肝臓をいたわる生活をすることが大切です。

 

 

3.一緒に食べるおつまみ

 

 

お酒を飲むと、ついつい揚げ物や高カロリーのおつまみに手が伸びてしまいます。

 

そして、ついつい食べ過ぎてしまうことがあります。

 

 

実は、お酒を飲むと太る一番の原因は

 

「高カロリーのおつまみを食べ過ぎる」

 

という単純な理由なのです。

 

 

また、空腹時は血糖値がとても低くなっていて、

 

その状態でお酒を飲むと血糖値は急上昇してしまいます。

 

 

すると、血糖値の急激な上下によって空腹感が強くなってしまい、

 

飲酒中の食べ過ぎや、

 

飲酒後のラーメンや甘いものなどの暴食につながります。

 

 

お酒を飲むときは、

 


〇 空腹のまま飲まない


〇 高カロリーなおつまみを避ける


〇 欲望のままに食べ過ぎない

 


ことを心にとめて、楽しいお酒にしたいですね。

 

 

太りにくいおつまみと食べ方

 

 

太りにくいおつまみは

 

〇 低脂肪&高タンパクなおつまみ


枝豆、冷や奴、焼鳥(塩味の)のササミやハツ、お刺身、魚

 

 

〇 食物繊維が多いおつまみ


海藻サラダ、きのこのソテー、切り干し大根、レンコンのきんぴら、ミックスナッツ

 

〇 よく噛むおつまみ


するめ、エイヒレ

 

などです。

 

これらを、

 

1番目に食物繊維(野菜、キノコ、海藻)

 

2番目にタンパク質(肉、魚、大豆)

 

3番目に炭水化物(ご飯、麺類)

 

の順番で食べるのがお勧めです!

 

 

二日酔いにお勧めのツボ

 

 

肝臓の働きを効果的に高めてくれる「太衝」というツボをご紹介します。

 

足の甲側の、親指と人差し指の骨の間を、指頭でなで上げたとき、指が止まるところが「太衝」です。

 


二日酔いのムカムカで辛いときは、軽く刺激して、ツボの痛みをやわらげてくださいね。

 

 

まとめ

 

 

年末年始のお酒は、太りにくいおつまみと、適量のお酒を、楽しい会話とともに楽しみましょう。

 

 

適量のお酒を楽しんで、健康で長生き!を目指しましょう。