姿勢を整えれば、腰痛・肩こり・腱鞘炎が楽になる?

2018/05/06
腰痛

腰痛・肩こり・腱鞘炎(ばね指)も姿勢と密接な関係があります

 

 

当院にいらっしゃる方の多くが、施術後に起き上がったときや立ち上がった時に

 

「重心が変わった!!体が安定して楽♪」とおっしゃいます。

 

立ったときの姿勢で


1.頭


2.体幹


3.骨盤


4.四肢


の配列が、縦に綺麗に整っていると、体が受ける重力の影響が最小となります。

 

重力の影響がすくなければ、立ち姿勢を保つための筋活動量や消費エネルギーが最小になるので、

 

「体が安定して楽~~」と感じるわけですね。

 

余分な筋力や力を使わなければ、腰への負担も減りますし、肩こりにもなりにくくなります。

 

腰痛や肩こりの予防改善のためには、体の配列が整うことは、とても大切で重要です。

 

そして、腰と肩の配列が整えば、腕や手指への負担が減ります。

 

腱鞘炎やばね指の予防と改善のためにも、姿勢が整えることが重要ですね。

 

 

重心と姿勢の関係をみてみましょう

 

 

さて、「重心が変わって楽です」の

 

「重心」とは何でしょうか?

 

辞書には、

 

「重心=物体の各部にはたらく重力をただ1つの力で代表させるとき、それが作用する点=質量中心」

 

とあります。

 

では、立位姿勢の重心(質量中心)は、どこか?というと・・・・・・

 

骨盤内の、第2仙椎のやや前方にあります。

 

体を横からみたときの、姿勢をみてみましょう

 

1.「立位姿勢の重心=骨盤内の第2仙椎のやや前方」です。

 

2.その重心を通る、地面に垂直な線を「重心線」といいます。

 

3.立位姿勢の「頭・体幹・骨盤・四肢の配列=アライメント」は、重心線とほぼ一致します。

 

4.立位姿勢を横から見たときの理想的なアライメントは「耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部(膝蓋骨後面)ー外果の2~3㎝前部」です。

 

5.「耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部(膝蓋骨後面)ー外果の2~3㎝前部」が重心線と一致しているのが理想でしたね。

そして、重心線は地面に垂直な線でした。

 

6.立位姿勢を横から見たときに「耳垂ー肩峰ー大転子ー膝関節前部(膝蓋骨後面)ー外果の2~3㎝前部」が、縦に綺麗に並んでいることが理想ということですね。

 

7.重心線が整った理想の姿勢がとれるようになると、重力の影響が最小となって、立位姿勢を保つために必要な筋活動やエネルギー消費が最小になるので「重心が変わって、楽です」となるのです。

 

トップの画像の「左の女性」が、「アライメントが整った」理想の姿勢をしています。

 

「楽~♪」な状態です。

 

トップ画像の「真ん中」と「右の女性」は、重力の影響を受けたり、自分の筋力を使って姿勢を保とうとしているのがわかりますね。

 

「なんか変」な状態です。

 

 

体を全体から拝見していきます

 

 

ここまで、正しい姿勢ができていると、体は壊れにくく、楽になります、というお話しをしてきました。

 

しかし、人間の体というのは、上下左右が対象にできているわけではありません。

 

内臓を想像してください。

 

心臓は左に寄っていますし、肝臓は右側にありますね。

 

筋肉や骨格も、日常生活の体の使い方やスポーツなどで、左右のバランスが違うものです。

 

ですから、鏡に映った姿勢をみたときに、「左右の肩の高さが違うから、私は体が悪い」とか「骨盤の左右の高さが違うから腰痛なんだ」と決めつけないでください。

 

正しいとされている姿勢から、重心が大きくズレると、痛みや辛さが出ることがある、という程度で認識しておいてくださいね。

 

体は、静止状態で、左右だけ、上下だけ、で観察するのではなく、全体がどのように動くのか?でみていくことが大切です。

 

もし、立っていても辛い、座っても辛い、というお悩みがありましたら、一度ご相談くださいませ。