きれいな姿勢で毎日を快適に
悪い姿勢のまま活動を続けると、特定の筋肉や骨格に負担がかかり、さまざまな不調があらわれ、また体型も崩れてしまい、美容にも悪影響を与えます。
運動も、読書も、パソコン作業も、食事も、実はその時の姿勢がとても大切です。
姿勢を正して健康になりましょう
悪い姿勢は私たちの体にどんな影響を及ぼすのでしょうか?
代表的な3つの影響をご紹介いたします。
1.病気になりやすくなります
①脳梗塞
ひどい猫背になると、首が前に突き出た状態になり、頸椎が真っ直ぐなストレートネックいわれる状態になってしまいます。
すると、脳に血液を送る太い血管の流れが悪くなり、脳梗塞を引き起こしやすくなります。
②慢性腰痛
反り腰になると、腹筋やお尻の筋肉があまり使われなくなるので、太ももの筋肉に負担がたまります。
上半身の体重を腰と股関節で受け止めてしまうことになるため、腰痛やヘルニアになる可能性が高くなります。
③女性特有の症状の悪化
骨盤の歪みによって、生理痛や便秘が悪化するといわれています。
2.メンタルに問題がでやすくなります
①不眠症
悪い姿勢のために、一部の筋肉が常に緊張した状態になると、コリや痛みを引き起こします。
そのコリや痛みが睡眠の質を悪くし、睡眠の質が悪くなります。
②うつ病や自律神経失調症
心の病気をお持ちの方は、普段の呼吸が浅いという研究結果があります。
姿勢が悪いと、呼吸をするための器官を上手く動かすことができなくなります。
3.痩せにくい体になります
①内臓に負担がかかります
姿勢が悪いと上半身の筋肉が圧迫されて、内臓の中の血管の働きを悪くなり、脂肪の燃焼が不活発になります。
②血流が悪くなる
内臓や筋肉を走る血流が悪くなり、新陳代謝が低下してしまいます。
自分の姿勢をチェックしてみましょう
まずは自分がどんな姿勢なのかを知り、また正しい姿勢がどのようなものかを知ることが必要ですね。
姿勢は大きく4つにわけられます。
壁に寄りかかってチェックしてみましょう。
1.正しい姿勢
壁に頭とお尻をつけて、「耳たぶ~肩~大転子~外くるぶし」が一直線になるのが正しい姿勢です。
腰には、手のひら1枚くらいの隙間が空くのがベストです。
この姿勢は、体の前面と背面の筋肉がバランス良く使われている状態です。
2.猫背姿勢
下向きの姿勢がクセになり、肩が前に丸まった状態です。アゴと首が前に出て、背中が丸くなるこの姿勢は、慢性的な肩こりになりやすくなります。
①悪い生活習慣
・背中を丸めてパソコンやスマホを見る時間が長い
・デスクワークが多い
・ヒールの高い靴をよく履く
②起こりやすい問題
・下腹部が出る
・胸とお尻が垂れる
・二重アゴになる
3.反り腰姿勢
胸を張っているために、一見良い姿勢に見えますが、腰が反っているので、腰に大きな負担がかかります。この姿勢でハイヒールを履くと、膝が曲がった歩き方になります。
①悪い生活習慣
・立ち仕事が多い
・胸を張って良い姿勢を意識している
・お腹を突き出した姿勢をしている
②起こりやすい問題
・下腹部が出る
・腰痛や肩こりになる
・太ももの前側がこっている
4.背中まっすぐうつむき姿勢
運動不足で筋力が落ちると、背骨のS字曲線が保てなくなり、背中がまっすぐになり、首が前に傾きます。激しい運動をしすぎて筋力バランスが崩れたときも、この姿勢になります。
①悪い生活習慣
・テスクワークが多い
・運動不足または激しい運動をして体が硬い
・正座することが多い
②起こりやすい問題
・下腹部が出る
・すぐに疲れる
・お尻が垂れる
あなたはどのタイプに当てはまりましたか?
いくつかの姿勢で迷ったら、混合タイプです。日頃から正しい姿勢を意識し、健康的な生活を目指しましょう。
あなたは、こんな体の使い方をしていませんか?
①カバンを決まった方で持つと、姿勢が片方に偏ります。
②背中を丸めて座ると、猫背になります。
③片足にばかり体重をかけて立つと、骨盤や上半身が傾きます。
④すり足で歩くと前屈みになり、筋肉を充分につかえないのでつまずきやすくなります。
⑤足を組んで座ると、骨盤がゆがんで腰が曲がります。
⑥パソコンやデスクワークが多いと、前屈みで首や腰に負担が増えます。
毎日少しずつ続けましょう
運動不足や筋力低下を感じて、いざトレーニングを始めようと思っていても、なかなか時間がとれないとか、ハードなトレーニングは気が引けるという理由で、姿勢を正すことを後回しにしていませんか?
実は、日常生活の家事や移動をするときに、正しい姿勢を意識することが手軽なトレーニングになります。
大切なことは、毎日少しずつでも「続けること」です。
少しでも良いので、筋肉のスイッチをONにしてあげることが大切なのです。
次に、日常動作で正しい姿勢を意識する場面をご紹介いたします。
日常動作のココを意識しましょう
1.歩く
背筋を伸ばして、特に下腹部(腹横筋)とお尻(中殿筋)を意識しながら、いつもより大股で早足で歩きましょう。
これだけで運動量が20~30%アップします。
2.椅子に座る
下腹部(腹横筋)に力を入れ、お尻(中殿筋)を引き締めてから腰を下ろし、背筋を伸ばします。
自然とひざが閉じれば、正しく座れている証拠です。日常的に行うことで腹横筋が鍛えられ、運動量も10%アップします。
3.掃除機をかける
下腹部(腹横筋)に力を入れて、腕の付け根から動かすことを意識しましょう。
利き手でできるようになったら、反対の手でも行いましょう。
4.髪を洗う
腕を伸ばし、両肘を肩より高くあげます。手首だけでなく、肩を軸にして、腕を大きく回すように動かして洗いましょう。
以上、正しい姿勢と、正しい姿勢を維持するためのコツなどをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
〇正しい姿勢がわからない
〇自分1人の力では正しい姿勢に戻せない
〇猫背が気になる
〇下腹ぽっこりが気になる
など、猫背や姿勢のことで気になることがありましたら、日本古来の整体法で「高度姿勢矯正」ができる当整体院にご相談ください。
正しい姿勢に戻ると、呼吸が楽になって健康への近道ができるだけでなく、お顔がパッと明るくなり、翌朝のお化粧乗りの違いを感じていただけるようになります。