肩こり、だるい、眠れない、食欲がない、のは五月病かもしれません

2019/05/07
五月病

五月病について

 

今回は、新しい学校や新しい会社、新しい生活に慣れはじめ、その疲れが出始める5月に多くみられる五月病についてお話ししていきます。

 

五月病の症状と予防・対処法を知って、体も心も健康な毎日を過してくださいね。

 

五月病とは?

 

五月病とは、おもにゴールデンウィーク明け頃から感じ始める、

 

・疲れ

・不安

・むなしさ

・だるさ

などをともない

 

体と心に不調を感じる状態のことです。

 

「五月病」という言葉は、正式な病名ではありません

 

医学的な分類でいうと、適応障害や軽度のうつに当てはまる場合があるようです。

 

このような状態が続くと、体と心の疲れから、朝が起きられなくなり、学校や会社に行くことがおっくうになってきます。

 

今までは五月病とは、新入生や新入社員がなるものと思われていましたが、最近では新入生や新社会人だけがなるものではなく、

 

人事異動や転職といった、新しい生活環境に身を置く中高年の方にも増加しているようです。

 

ストレスの多い社会で生活していく以上、誰でも五月病になる可能性はあるということですね。

 

また、五月病からうつ病になることもあるので注意が必要です。

 

チェックしてみましょう!

 

 朝布団から出られない

 食欲がない

 便秘になる

 学校や会社に行きたくない

 動悸がする

□ 頭痛がする

□ 腹痛がある

 肩がこる

 眠れない

 あちこちが痛い

 

いかがですか?

 

チェックリストに当てはまることがあれば、五月病である可能性があります。

 

幸せホルモンが五月病に大きく関係しています

 

進学や就職、人事異動などの新しい環境で、心機一転、頑張ろうとしていた人の心と体が疲れ切り、エネルギーが湧かなくなり、やる気が起こらなくなることがあります。

 

また、目標としていた学校や会社に入った後、次の目標を見いだすことができなくなり、無気力状態に陥ってしまうことがあります。

 

五月病は、環境変化と大きく関わっています。

 

体の中には、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンというホルモンが分泌されています。

 

セロトニンは、ストレスを軽くすることに役立っていますが、ゴールデンウイーク後のような大きな環境変化があると、セロトニンの分泌が減る可能性があります。

 

環境変化があって、「幸せホルモン」であるセロトニンの分泌が不足するので、

 

その結果、感情を上手くコントロールすることができなくなり、憂鬱な気分になりやすくなるのです。

 

他にも、連休中の不規則な食事や夜更かしによる、体内リズムの変化からセロトニンの分泌が鈍くなってしまうことがあります。

 

こうなると、やる気があっても心と体がついていかなくなってしまいます。

 

また「怠けている」「気持ちが入っていない」などと見られてしまい、「もっと頑張らないといけない!」と、自分自身にどんどんプレッシャーをかけることもあるでしょう。

 

そうなると、さらに不調が改善されなくなり、うつ病につながる可能性がでてきます。

 

五月病からうつ病に発展しやすい方の特徴をみてみましょう

 

・普段から生真面目な人

・几帳面でおとなしい性格

・完璧主義

・責任感が強い

・感情を表に出すのが苦手

 

これらの特徴に当てはまる全ての方が、五月病からうつ病に発展しやすいというわけではありませんが、

 

ちょっと立ち止まって、ご自分のタイプを知っておくことも大切なことですね。

 

五月病の大きな原因は、疲労やストレスだと考えられています

 

そのため、ストレス解消や疲労のとりかたが上手な方は、五月病やうつになりにくいと考えられています。

 

五月病からうつ病にならないための対策と予防

 

五月病の原因であるストレスや疲労を取りのぞくために、ストレス解消や疲労回復を心がけることが大切です。

 

1.完璧主義をやめる

 

失敗は成功の元だと考えて、深呼吸をして肩の力を抜いていきましょう。

 

2.読書など趣味に打ち込む

 

休日などは、少し時間をとって、自分の好きなことをしてみてください。脳内でセロトニンの分泌が活性化されて、ストレスが和らぎます。

 

3.体を動かしてリフレッシュしましょう

 

ウオーキング、散歩、サイクリングなどの有酸素運動をする事で、脳内のセロトニンの働きが活発になり、憂鬱な気持ちが軽くなっていきます。

 

4.規則正しい生活を心がけましょう

 

セロトニンの不足は、連休中の「遅寝遅起き」も原因のひとつです。セロトニンの分泌を促すためには、毎朝の太陽の光を浴びることが効果的です。

 

休日もある程度決まった時間に起き、生活リズムを崩さないように心がけましょう。

 

5.セロトニンを含む食品を摂りましょう

 

セロトニン不足を補うため、バナナ、乳製品、大豆製品、カツオ、マグロなどの魚類、アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類、小麦胚芽、卵などの、セロトニンを含んだ食べ物を摂取すると良いでしょう。

 

以上ここまで、五月病についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

 

また、自律神経を整えるために、寝る前のストレッチや軽い体操を行うのも良いですね。

 

何となく辛い、何となく不調がある、などでお困りでしたら、ひとりで悩まずにご相談ください